ハムスターの口・歯の病気の症状とは!?【口周りの病気一覧】

2018年12月1日 20:10

ハムスターの口や歯に異変が!?鼻の様子もいつもと違う!?もしかしたら病気の兆候かもしれません。
飼っているハムちゃんの「口が腫れている」、「歯が折れた」、「頬袋に腫瘍ができたり」、「飛び出したりしてしまった」、
「口が赤い」など、いつもとは異なる症状が現れていたら病気を疑ったほうが良いかもしれません。
本記事では、口や歯の病気の症状やその原因、予防方法などをご紹介しています。

ハムスターの口や歯の病気一覧!原因や予防方法など

ハムスターの口や歯の病気一覧!原因や予防方法など

本記事をご覧になっているという事は、飼っているハムちゃんに何かしらの以上が現れている事でしょう。
初めての事でとても落ち着かないとは思いますが、まずはどのような病気があるのか、
そしてどのような症状が現れるのかをしっかりと把握する事が大事です。

まずは、ハムスターの口や歯、口の中(頬袋含む)などの病気の症状や原因、対処方法、予防方法などをご紹介します。
どのような種類があるのか、チェックして事前に知識として頭に入れておきましょう!

歯周病(ししゅうびょう) / 歯肉炎(しにくえん)

症状

・食欲の減退
・歯ぐきから出血が見られる
・口からにおいがする
・目が飛び出している
・よだれを垂らしている

放置しておくと悪化の原因に

・内耳炎
・中耳炎
・外耳炎
・脳炎
・あごの腫瘍
・眼球の炎症

原因

・虫歯(甘い餌たおやつのあげすぎ)
・歯茎の傷がつき、そこから細菌感染する場合(金網ケージなどをかじったりすることで傷がつく)

処置

・抗生物質の投与(軽度の場合)
・切開して膿(ウミ)を出す又は抜歯する(重度の場合)
・眼球摘出(目の奥に膿(ウミ)が溜まっている場合orかなりの重症の場合)

※眼球摘出レベルの場合は、治療が困難な場合があります。

予防

・虫歯にならないように、甘いお菓子などを与え過ぎないようにすること
・かじり癖があるハムスターは、水槽ケージに変えるなどして対処すること
・定期的な検診を受けること

ほお袋の炎症・膿瘍(ほおぶくろのえんしょう・腫瘍)

症状

・ほお袋が腫れる
・口から臭いがする
・膿(ウミ)が出る
・顔が腫れる。

原因

・餌やおやつなどが粘膜に付着する場合
・頬袋にしまっておいた食べ物などが腐敗することで細菌感染する場合
・鋭利なもので頬袋に傷をつけてしまい、そこから細菌感染する場合

処置

・腫瘍や炎症を起こしている部分の膿(ウミ)を切開してだし、消毒し抗生物質で治療する

予防

・粘り気のある食べ物を与えない
・人間が食べるようなものを与えない
・尖った食べ物などを与えない

切歯破折(せっしはせつ)・不正咬合(ふせいこうごう)

症状

・食欲が落ちて食べられなくなる
・口が閉じなくなる。
・よだれが垂れる。
・歯肉から出血。
・歯肉の炎症。
・くしゃみが出る。
・鼻水が出る。

原因

・ケージをかじってしまうことによる歯の欠けや曲がりによるもの
・カルシウム不足によるもの
・遺伝によるもの
・歯が伸びてしまった場合

処置

・動物病院などで歯を削ってもらうか切ってもらう。
・ひどい場合には、3~4週間に1度、動物病院などで歯を削ってもらうor切ってもらう

予防

・自然に歯が削れるように、硬いペレットなどを定期的に与える。
・ケージを金網ケージから水槽や衣装ケースなどかじれないようなものに変えてあげる
・場合によっては、かじり木などを用意する。

頬袋脱(ほおぶくろだつ)

症状

・頬袋が反転して、口の外に出てしまう状態。

原因

・頬袋(ほおぶくろ)を引っ張る筋肉の損傷によるもの。
・与えた餌が頬袋(ほおぶくろ)の粘膜に張り付いてしまうことによるもの。

処置

・基本的には、動物病院などで頬袋(ほおぶくろ)の切除を行う。

予防

・張り付きやすいような餌や床材などの使用を控えること。
・尖ったものなどを頬袋(ほおぶくろ)に入れないために、与えないこと。また与えるときには細かく砕いてあげること。
・ケージ内の環境を見直し、清潔に保つこと。

過長歯(かちょうし)

症状

・餌が食べられなくなり、食事量が減る。
・口が閉じなくなってしまう。
・口から出血がみられる。

原因

・ケージを齧ったりすることによる歯の損傷。
・歯が伸びすぎてしまった場合。

処置

・動物病院などにて歯を削るor切ってもらう。

予防

・金網ケージを使用している場合は、水槽や衣装ケースなどに帰る。
・硬いペレットを与えるなどして、自然に歯が削れるようにしてあげる。
・心配であれば、定期的に動物病院にて歯をカットしてもらう。

血栓症(けっせんしょう)

症状

・呼吸が荒くなる。
・チアノーゼを起こしてしまう。(粘膜や皮膚が青紫色に変化してしまう症状。)

原因

・老化による機能低下によるもの。

処置

・症状が見られた場合には、早急に動物病院にいきましょう。

予防

・老化によるものなので、効果的な予防方法はありません。日々の観察によってすぐに病気を発見できます。

心臓病(しんぞうびょう)・心不全(しんふぜん)

症状

・呼吸困難
・チアノーゼを引き起こす(粘膜や皮膚が青紫色に変化してしまう症状。)
・食欲の減退や体温の低下など

原因

・老化による機能低下によるもの。
・塩分が多い餌を与え過ぎ。
・遺伝によるもの。
・肥満によるもの。

処置

・上記のような症状が見られた場合には、早急に動物病院に連れて行ってあげてください。

予防

・肥満にならないように餌を調整してあげる。
・塩分の多い餌を与え過ぎないようにする。
・日々の観察を怠らないようにする。

肺水腫(はいすいしゅ)・腹水症(ふくすいしょう)

症状

・呼吸困難
・お腹が膨らんでくる。

原因

・心臓が肥大化する心筋症という病気の発症から、肺水腫を併発してしまう。

処置

・上記のような症状が見られた場合には、早急に動物病院へ連れて行ってあげてください。
病院では、利尿剤や酸素吸入、強心剤などの投与などが治療として行われます。

予防

・基本的には、日々の観察が重要となってきます。体調の変化を感じたら早急に動物病院へ連れて行きましょう。

ハムスターの口まわり(歯)の病気を発生させないために

ハムスターの口まわり(歯)の病気を発生させないために

ハムスターにとって、口や歯はとても重要な部分です。
口周りに変化が起きてしまうだけで、満足にご飯が食べれなかったり、場合によっては重大な病気につながり、
そのまま亡くなってしまうこともあります。
そのような悲しい状況にならないために、飼い主もできるだけの事はしてあげたいですよね。
まずは、予防を徹底して病気の発症をなるべく最小限に抑えましょう!


・飼育環境を清潔にすること
・ハムスターがケージをかじらないように水槽などに変える。
・硬いペレットをあげたり、バランスの良い食事を心がける。
・常日頃からハムスターの様子を観察すること

上記のことを常に意識して、世話をしてあげてください。

もしハムスターの口や歯の異変に気づいたら

飼い始めてからずっとハムスターのために徹底して環境を作ってきたとしても、
老化するにつれてどうしても病気にかかってしまうことは残念ですがあります。
遺伝も関係していると思いますが、基本的には何かしらの病気になると思いながら飼う方が良いかもしれません。
もちろん、亡くなるまで元気なハムちゃんもいますので、可能性として頭に入れておいてください。

また、
もし、今回ご紹介したような症状が口や歯で見られた場合には、
早急に動物病院へつれて行ってあげてください。
重大な病気だとしても、早ければ助かる可能性もありますので、日々の観察を忘れないであげてくださいね。
では、快適なハムちゃんとの生活をお楽しみください。

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